当院はマスク着用を続けます

マスク着用 830×510

本日(令和5年2月10日)、政府発表により、3月13日よりマスク着用が個人判断になることになりました。

マスク緩和、3月13日から屋内外問わず個人判断に 混雑車内は着用推奨 新型コロナで指針・政府

もう一度マスクをする理由を考えてみましょう

「寒い格好していると風邪ひくよ!」「雨に濡れたら風邪ひくよ!」とコロナの前は子供をしかっていたと思いますが、果たして今はどうでしょう?
2020年春からの3年間「どうして風邪をひくのか?」というのを毎日のように聞いてきたと思います。簡単にいえば「ウイルスに感染した人の息の中に含まれるウイルスが自分の体の中に入ってくる」からですね?
ウイルスのついた物を触っても感染すると思われているかもしれませんが、正確にはウイルスがついた手で口や目を触ると感染します(新型コロナウイルスは接触感染はほとんどないことが知られています)。
マスクをすると、口の中から出る唾液やエアロゾルと言われる湿気を含んだ息の量が抑えられます。それにより目の前にいる人に感染するのを防ぐことができます(自分に対する防御効果もありますが、限定的です)。鼻もちゃんとマスクで覆ってくださいね。

コロナ禍前はマスクの効果はよくわかっていませんでした

実は今回のパンデミック前はマスクの効果はよくわかっていませんでした。マスクをしてもしなくても、インフルエンザにかかるリスクは一緒という研究結果がでていました。
「ユニバーサルマスク」という言葉が出てきたのはコロナ禍になってからです。「グループ全体でマスクをすることによって、感染のリスクが格段に下がることがわかってきました。
したがって、マスクをする・しないの判断はその集団で判断すべきことであって、個人で判断することではないはずです。

当院ではマスク着用を続けます

当院では3月12日以降も不織布マスク着用を続けます。
当院は50歳以上の患者さんの割合が高く、不織布マスク非装着によるデメリットがメリットを上回ると判断しました。
また、運動器リハビリは20分単位で行うことになっております。20分間ノーマスクでお互いに接するのは濃厚接触者扱いとなりますのでその点でも不織布マスク着用は必要ということになります。

泣きっ面に蜂

たとえば飲食店に友達と行ったり、コンサートやライブに行ったり、楽しいと思います。お仕事のお付き合いということもあるかもしれませんが基本的に本人が自主的に本人の意思で行く場所です。
残念ながら医療機関は全く逆で行きたくなくても健康に問題があるので行かねばならない場所です。
「膝が痛くなった、やった!かたひざこしのクリニックに行ける!」って思っていただけるように頑張っておりますが(笑)、なかなかきびしいかと思います。
医療機関とはそんな場所ですから、当院で感染症にかかってしまわれたらさらに大変なことになってしまいます。「泣きっ面に蜂」とはまさにこのことかと思います。可能な限りの(そしてわずらわしくない範囲での)感染対策は必要と考えています。
みなさまのご理解のほど、よろしくお願いします。

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